【文学な本のお話。】

★さて本日は、自作小説にかかり切りになっている間、息抜きとしてチョロチョロ読んでいた本をご紹介。
あなお珍しやの、アメリカ文学です。
アメリカの純文なんて中学生のときに読んだ、ストウ夫人の『アンクル・トムの小屋』ぶりですヨ。

アレを読んだときには、うわあ世界は何てヒサンな歴史があるんだろ、ワタシもストウ夫人のよに現実に目を向けて生きていきたいモンだなんて思っとりました。
しかしこうしてオトナになって、フタを開けたらこのテイタラク。
歪みまくった脳ズイに残っているのは、トムくんイジメのシーン。
ソレを思い返して何を思うかなんて、口が割けても言えませんヨ。

イヤ実は、あるサディスト/殺人者の犯行後の供述で、コレに言及してる箇所があったんですヨ。
その時ワタシはああやっぱし、って思うと同時に、自分はそんなんなんなくてホント良かった、ってホッとムネを撫で下ろしました。
純文っつってもイロイロあるからネ、おコさんに全集のひとつも買ってやろうなんてお考えの親御さんは、お気を付けくださいネ。

ナサニエル・ホーソン 『 緋文字 』
( Nathaniel Hawthorne “ The Scarlet Letter ” )

わたしが読んだのは、岩波書店からの文庫版。
1929年初版、1976年で第51刷って何かスゴい数字ですネ。
訳は詩人/英文学者の故・佐藤清で、1917年に日本初全訳をして以来、この文庫版で4回目ってんだから気合い入ってます。

ナサニエル・ホーソン(ホーソーンとも:Nathaniel Hawthorne)は1804年にアメリカはマサチューセッツ州、セイレムに生まれた作家です。
税関に勤めながら執筆を続け、1849年に『緋文字』を発表。
この作品は高い評価を受け、現在に至るまで、アメリカ近代文学の金字塔と目されています。

全体としての著作数は多くなく、『緋文字』以外の作品は最近ではあまり読まれるコトもありません。
但し世界的な有名作品の少ないアメリカの純文学で、心理小説やゴシック・ロマンス小説の一面を合わせ持つ作品という側面もあり、その影響力は未だ健在。
映画化もされたので、ソチラから知った方も多いでしょう。


★さて文学青年、少女の皆さんは、この『緋文字』を読んだコトがありますでしょうか?
こうしてワザワザお伺いするのは、ソレだけアメリカ文学というのが、文学を志す人間にさえナジミの少ない存在だからです。
海外文学と言えば英米文学、仏文学、独文学辺りが主流ですヨネ。
次いで露文学、中文学、その他って感じですか。

しっかしアメリカ文学だけ、アメリカ文化だけを扱う学部は、その数が急に少なくなります。
読む機会じたいが少ないってコトは、当然名作であっても実際にその作品を読むコトは、ほとんど無いのが実情。
文学好きにとってもそんな存在なんですから、フツウの読書生活を営むひとにとっては、モノ凄く遠い分野なんじゃないでしょうか。

かく言うワタクシもアメリカ人作家と聞いて思い付くのは、上記のストウ夫人、そしてトマス・ピンチョンくらいです。
だから正直、読む前からユウウツでユウウツで・・。
しかもこの作品ったら、ノッケからまあ暗いコト暗いコト。
この小説は、姦通のツミを犯して不義のコを生んだ主人公が大衆の面前で裁判を受け、糾弾されるって場面から始まるんです。

もうこんなん、聞いただけでテンション下がるでショ。
なんかサ、ソレが悪いワケではないんだけどサ、『女の一生』とか三浦綾子の作品とか読むのツライじゃないですか。
題名聞いただけで、9割ガタ想像つくワ、みたいな。
ワタシは根性がないんで、そういうタイヘンな思いを背負わなきゃなんなそうな作品、あんまし読みたくないんですヨネ。

この出だし読んだだけでムリ、ゼッタイ読めね~って思いました。
ここ10年間も、ちょっと読んでは挫折を繰り返してる、スウィフトの『桶物語』とおなし運命を辿るんだろなって思ってました。
だがしかし!時代を超えて読み継がれる作品の胆力は、そんなモンじゃあなかったんですヨ!!
このギャップに関しては、ココ5年で1番の経験でした。


★いやあホントに、ビックリするホド、オモシロい!!!
コレはホンキで超オススメ、ドコに出しても恥ずかしくないリッパな超名文学作品、略して超作でした。
こんの鮮やかすぎる筆力には、心底驚かされちまいました。
誰が聞いてもゲンナリ、どう考えても食指の伸びない題材を、よくもココまで仕上げたモンだとタメ息です。

書き出しもムカムカするし、読み進めるホドにイライラする内容ではあるんだけれど、頁をめくるテを止められない。
そのキモ、は幻想じゃないカナって思います。
イヤ物語は、幻想小説でもファンタジックでもないんですけどネ。
全体を支配する雰囲気が何とはなしに幻想的/象徴的なんですヨ。
甘くも楽しくもないけど、何か読んじゃう、突き動かされちゃう。

そういうイミではゴシック小説へ分類される場合があるってのも、わからないではない。
裏『アンクル・トム』要素が、あるのかも知れません。
つまりそういうワケ、アナタ様の思う通りでございますヨ。

1世紀以上前の作品で、しかも特別なジャンル小説ではない作品なんて、まったく読むキがしない。
そのキモチは怠惰の権化たるワタクシ、よっくよくわかります。
でもコレはゼヒ、死ぬまでに読んでいただきたい。
ソレくらいホントにオモシロいし、なさそに見えて、ちゃあんと計算され尽くした展開が用意されてるってのもスゴいんです。

この作品に通底していて評価が高かった要素ってのが、いわゆる“清教徒的雰囲気”なんですネ。
コレってのもたぶん、あと50年したらソレがナンだったか忘れられちゃう文化じゃあないかと思うんです。
コレを書いてる現時点でも、もうそろそろ死に絶えそうだしネ。

だから今読めるってコトじたいが、ちょっと幸運くらいに考えて、ゼヒ読んでいただきたいと思います。
文学がお好きな方も、え~アメリカ文学なんて読んでる時間なんてないヨ~とかナンとか、ウソおっしゃい!
ゼッタイ読んでみてくださいネ。


ワタシは読了後、解説を読んでいて二度ビックリ。
あらコレってマサチューセッツ、ボストンのおハナシなのネ。
ナンも考えないで読んでいたモンだから、意外なシンクロニシティに驚かされました。
アンテナを伸ばして摂取してると、僥倖もあるって好例、ぴったしのタイミングになりました。

まあかと言って、あの方たちがコレを読んでるとは、とても思えないのではあるんですけれどもネ。
読んでるとしたら、やっぱゲイリーちゃんが一番可能性が高いとも思うんですがネ。
イヤ深いイミはないですヨ、ホントですってば。
【展覧会のお話。】

★更けゆく秋と共に減退する熱エネルギー、アズノウアズ生命力。
どうも、最近メッキリ寒くなってスッカリ萎えてしまっている、適度にあったかくて適度にユルい国・千葉生まれのアシュラです。
ついに冬将軍の入場曲『吹けよ北風 呼べよ木枯』が掛かったって感じで、毎日ユウウツになっちまいますナ。
こんな事ではいつボストンに移住出来るか、心配になります。

ボストンの気候は北海道とだいたい同じらしいんで、ええもうコレは今から、寒中修行に励むしかないと思っとります。
えっ、そうまでして何故ボストンに移住したいかって?
そりゃあアナタ、ジャガイモみたいなピッチャーが大好きだからに、決まってますヨ!
ソレ以外に考えられますか、アナタ?!

まあそんなどうでもいいナス科植物のコトは置いといて、こんなチンケなブログなのに、お久しぶりでどうもスンマセン。
つい1ヵ月もお休みしてしまったのは、生来カラダが弱く持病のシャクが差し込んで困っているトコロに通りかかったお侍さんとスッタモンダのアゲク来世で逢おうとカタい約束を交わしている最中に、突如として小説が書きたくなったからです。

いわゆる処女小説ですヨ・・まったく良い響きですねえ。
元来低能極まりないワタクシのコトですから、2つのコトを同時に成し遂げるのは、ムリだったんですナ。
どんな小説なのかは自分だけのヒミツにしたいトコロですが、ココロが海のように大きく、「ゆうもあ大賞」という名称を聞いても笑顔で返せる方だけにはお見せするかも知れません。

まあ出来の方はと言うと、自分はホントに“渋谷系”もしくは“デス渋谷系”の申し子だなあと、痛感いたしました。
箇条書きにケの生えた程度と申しますか、オキテ破りの超一人称戯作と申しますか。
トニカク、読むのと書くのは大違いだと実感したワケです。
滅び行く脳細胞を駆って、コレから精進したいと思いますヨ・・。


★はい、長々と私信を綴ったトコロで本題に戻りたいと思います。
ゲイジュツの秋は、増々本領発揮。
有名美術館が1年の予算の大半をココで消費すると見られる、超大型VIP展覧会を催すのを尻目に、個人的な紹介で行って参りました展覧会がコチラです。

『 モノクロ 』 展
日時:2011年10月15日(土)~21日(金)
   PM12時~PM7時(土曜日:PM2時~7時)※月曜休廊

場所:アート・アラク・アジア+ギャラリー
   (Art Araq Asia+GALLERY)

   神奈川県横浜市中区山下町82 徳永ビル206
   (TEL:045-664-3907)
   ※入場無料
アクセス:横浜高速鉄道みなとみらい線「元町中華街」駅/3番出口     から徒歩1分
参加者:柿沼基子セキネ ヒロキKumarinXham、@MANO、Mario、RUI、ヤベ レイ、ibuki、田波辰郎

この展覧会は文字通りモノクロームの世界へ焦点を当て、モノクロの写真作品、モノクロの絵画/イラスト作品を展示した展覧会。
横浜の中華街にある、元外国人向けアパートメントだったギャラリーで、行われています。
スゴくアットホームで、入りやすい画廊でした。

展示されてる方の人数が多いというコトもあり、会場はお客さんとアーティストの方でいっぱい。
展示はモチロンですが皆さんそれぞれお話したりお酒を飲んだりと、積極的にコミュニケートしてらして、エネルギッシュな展覧会という印象でした。

普段はドチラかと言うと少数派に属してしまうモノクロ作品ですが、コチラのイベントはすべての作品がモノクロという、日常とは違う異質な空間。
独特の神秘/幻想的世界が広がっていて、ワタシを含めてお好きな方にはタマラない、シビれるような刺激を与えてくれます。

場所が場所というコトもあり、全体的にとてもスタイリッシュで、アカ抜けた雰囲気の展覧会でした。
作品もバラエティに富んでいて、見る者を飽きさせません。
中華街に立ち寄ったついでにも寄るコトも出来る、ロケーションの良い場所ですし、モノクロ作品がお好きな方にはゼヒ観ていただきたいなあと思いました。

コチラのブログでお知らせするのがちょっと遅くなったセイもあり、会期が残り少ないので、お近くの方はすぐにでも足を運んでみてください。
この季節にピッタリの、良い時間が過ごせるコトはマチガイありませんヨ。

今回はちょっと予定が合わないという方は、参加されてるアーティスト、それぞれのホームページ等をチェックしてみてくださいネ。
コレもご縁で、ナニか良い出会いがあるかも知れませんからネ。
【本のお話。】

★さて本日は通常運転再開のハコビと相成りました、コチラの悪趣味ブログ、今夜も眠れぬ夜を過ごすアナタの恋人『悪趣味ズム』。
今夜もシリアル・キラーに関する、イルでチルでディープでドープな情報をお手元にお届けするワ。
ってそんな言うホド、大したハナシじゃないけどネ。

このブログったら、ハッと気付くと1年を迎えていたのヨ。
フフ、お気付きになっていたかしら?
そう、そうヨネ、運営してる本人がまったく忘れてやがるんだから気付くワケないわヨネ。
当たり前田のコンコンチキ、クラッカップザクラッカーだワ。

長く生きてるワリには、いつもいつもいつもいつも行き当たりバッタリで毎回毎回毎回毎回体当たりで玉砕の果てに宇宙のモクズと散り灰の中から炎とともに甦るってコトを繰り返してるアタクシ。
実はひとつのコトを、1年以上続けた試しがないの。
こんなときオンナってホントダメね、アタマではイケナイってわかっていてもついつい許してしまうの・・自分を。

こんな自分にカツ入れて、シッダールタから叱咤激励、ベンタツついでにムチ入れる!
1本ムチはイタいから、差し当たってはネコちゃんムチでネ。
自給自足の自転車操業、雪だるま式でハジかさむ、緋文字で書いたこのブログ。
コレからもどうぞヨロシクお願い申し上げソウロウでピュ★

ジョン・ダニング
 『 実録・ヨーロッパ殺人シリーズ Ⅲ 女性殺人犯 』

( JOHN DUNNING “ Murderous Women ” )

わたしが読んだのは、中央アート出版社からのハード・カバーの本で、1989年の初版。
同出版社から発行された『実録・ヨーロッパ殺人シリーズ』という7巻組の内の1冊で、第3巻目に当たります。
原書は、1977年に刊行されてます。

作者のジョン・ダニングさんは、アメリカ生まれでルクセンブルクにお住まいになっていた、有名なジャーナリズム作家さん。
この方の経歴については、何度もご紹介しておりますので、お知りになりたい方は以前の記事をお読みくださいネ。
決してメンドクサがってるワケでも、記事を読んでもらいたいがためにワザと言ってるワケでもございませんヨ、ええモチロンです。


★この7冊シリーズに入った本をご紹介するのは、今回が5回目。
毎回違うテーマに沿って収録される事件の数々は、他のどんな本と比べてもクオリティの高い実録作品に、仕上がっています。
繰り返し取り上げられる超有名事件ではない、ヨーロッパで起きた知るひとぞ知る事件が多いのも、マニアには嬉しいトコロです。

どんな珍奇な事件であっても、ある程度はその事件が起きた国の文化背景や、特殊な事情を反映しています。
事件と社会的環境には、切っても切れないツナガリがあるのです。
その点本シリーズには、ワレワレにはあまりナジミのない国の事件も扱っていますのでつまり、事件を知るコトでその国を知るコトが出来る貴重な機会となるってワケです。

大ザッパで極端すぎるアメリカの事件だけではなく、ナンとはなしの退廃感や辺境の原始宗教のカオリが漂う、ヨーロッパの独特の事件を知るのもタイヘンにオツなハナシですヨ。
ソレではミナサマがこの本をご自分で読んでみたくなるように、収録されてるエピソードを、カンタンにお伝えしときますネ。

1.『完全犯罪』:1975年、イギリスの事件。従順で貞淑な妻が、娘を手込めにした夫を、誰にも知られる事なく殺害した事件。

2.『巨人キラー』:1980年、フランスの事件。自分の面倒を見てくれる心優しい大男を、動機もなく殺害した悪女の起こした事件。

3.『女の望み』:1974年、西ドイツの事件。精神薄弱の少年との愛欲に溺れた妻が、献身的に尽くす夫を殺害しようとした事件。

4.『老人の望み』:1979年、フランスの事件。カンヌで余生を過ごす老人の元に押し掛けた、謎の美女たちが起こした殺人事件。

5.『修道院事件』:1978年、ベルギーの事件。脳の手術で正気をなくした修道院長が起こした悪徳の数々と、大量連続殺人事件。

6.『女ごころ』:1980年、イギリスの事件。富裕な会社社長が、はした金で少年たちに春を売る妻の行為を知り、殺害した事件。

7.『去勢事件』:1977年、ベルギーの事件。自分を捨てた愛人の局部を切り取り殺害しようとした、ベルギー版「阿部定」事件。

8.『悪ふざけ』:1979年、フランスの事件。男勝りの女性2人組が動機もなく、精神薄弱の女性を性的に辱め殺害した事件。

9.『陵辱』:1979年、南アフリカの事件。男性並みの性欲を持つ女性が、30人以上の女性を性的に辱めた連続暴行事件。

本書によると、女性の起こす事件は得てして、無目的で動機の薄いモノが多いとのコト。
確かに上記の収録作品にも、その傾向が顕著に現れています。
男性と違って女性はお月さんに左右される、神秘的な存在ですからナ、ソレも致し方ないのかも知れません。

そういうイミでは本書は、今までご紹介した同シリーズの作品とは違って、ちょっとばかし含蓄に欠ける部分があります。
マニアにはモノ足りない事件も多いとは思いますが、かと言って女性が起こしたヨーロッパの事件を詳しく取り扱った書籍が、そうそうあるワケでもありません。

女性ならではの感情や動機、事件内容など、あらゆる創作物のヒントになりそうな要素がたくさんあります。
いわゆる“オンナ心”をお知りになりたい、もしくはそういうモノの歯牙にかけられたいという、特殊な欲望をお持ちの方にはピッタリの書物だと思います。
興味をお持ちになりましたら、ゼヒ実際に読んでみてくださいネ。

ドナタにも毒蛇のようなケモノのような強く美しいワンダー・ウーマンに屈服させられたいなんて、そんな気分の夜もあるでしょう。
ええわかります、わかりますヨ、ワタクシだって人間です。
ココんトコ流れてる、警備会社のCFに出演されるあの方の勇姿が映るたび、ナンだか高鳴るムネの鼓動が抑えられないと。
ええもうホントに、ちょっと困ってるくらいにわかりますですヨ。

わかっていいのかとかそんなビミョウな点に関しては、また明日考えようと思ってるので、ソッとしておいてやってください。
にしてもあのCMは、ケッコウなツミだと思うんですがねえ。
みなさんはいかがお思いですかねえ。
【展覧会のお話。】

★さて本日は来月10月に行われる予定の、ステキな展覧会のお知らせが舞い込みましたので、ご紹介をば。
あと1ヵ月後にはゲイジュツの秋もしっぽりと深まり、ムヤミやたらと人恋しくなって、ミナサマもワタクシもミモダえする季節となるでしょう。
コレを俗に“人肌の恋しくなる季節”と申しますネ。

実はこんなコトにもレッキとした根拠があって、アツい日が続いて自身の性エネルギーが高まったのにも関わらず、ソレを昇華しきれなかったの結果の残滓だそうですヨ。
そっかあソレでナットク、特に使ったオボえはないものナ!
そして今ントコ、使うアテもないものナ!

というワケで自身のおセンチ気分の原因が解明した今、哀しみにヒタるより、その余った残りカスをゲイジュツにブツけてみまショ!
もしかしたらフラリと立ち寄った展覧会で、スバラしい出逢いが待ってるカモ!ラッキー・アイテムはベレー帽だヨ★
なあんてインチキ星占いのようなコトが起こる可能性は、実感として1万分の1の確立ですナ。

入場者の6割は老人で3割はオクサマ連、残りの1割がワカモノだけど美大生、っていう究極の選択肢となるコトは確実です。
今回ご紹介する展覧会に関しては、場所が場所だけに、そうじゃないとは思いますがネ。
たぶん9割がカワリモノ・・イエ何でもございませんヨ。

一條 おろち 『 イチジョの奇妙な個展 千枚通し 』
( 1jou Oroti will only continue to draw )
日時:2011年10月15日(土)~17日(月)
   AM11時~PM8時

場所:デザイン・フェスタ・ギャラリー 原宿 EAST-101
   東京都渋谷区神宮前3-20-2(TEL:03-3479-1442)
   ※入場無料
アクセス:●東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前」駅/5     番出口より徒歩約5分
     ●JR山手線「原宿」駅/竹下口より徒歩約9分
     ●東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線「表参道」駅     /A2出口より徒歩約9分


★この個展に展示される作品の作者、一條おろちさんは宮城県出身の画家さんです。
本格的な絵画のみならず、美麗なイラストや商業用デザインなども手掛けていて、幅広い作風をお持ちの方です。

(※一條おろちさんHP『Left hand hell's gate Right hand heaven's door!!』より抜粋)
“アクリル・墨・油絵具による絵画、Illustrator・Photoshopによるイラスト、店舗内装・壁画、書籍挿絵、看板デザイン、エクストリームご祝儀袋、人形制作を節操なく手掛けるあばずれ絵描き。”

《略歴》
1982年頃:宮城県に誕生
2002年頃:おろち襲名
2006年:モントリオール国際芸術祭 国際友好賞受賞
2007年:第16回アートサロン絵画大賞展自由表現部門大賞受賞
    “世紀のダ・ヴィンチを探せ”国際アートトリエンナーレ     入選
2009年:第18回アートサロン絵画大賞展入選
     サンフランシスコ号漂着400周年日西墨三国交通発祥記     念碑(メキシコ記念塔)建立80周年記念公募展奨励賞受賞
     世界絵画大賞展入選
2010年:上野の森美術館大賞展入選

筆名の勇ましさもそうですが、この輝かしい栄誉の数々とスバラしい戦歴、ソウトウの猛者でございます。
ワタシは縁あって昨年の『世界絵画大賞展』でこの方のお名前を知り、昨年の『上野の森美術館大賞展』で、ゆっくりとその作品を拝見して参りました。

今回ご紹介する展覧会は、「千枚の“楽描き”と称したイラストとほんの少しの絵画の展示」とのコトなので、今までに観た作品とは毛色の違う作品が観られるみたいです。
ワタシはポップなイラストなども大好きなので、ホントにとっても楽しみで、この3日間を逃すまいと今から息巻いております。

ソレにしても1000枚って・・トンデモない数字です。
1枚仕上げるのだってソウトウな労力なのに、すんごいコトです。
しかも、キチンとした作品を創作するワケですしネ。
作品のクオリティはモチロン信用できますが、当日おろちさんご自身のカラダが果たして無事なのか、かなり心配。
そしてソレらをどうやって展示するのか、興味シンシンです。

未だ全貌の見えぬミステリアスな展覧会、ミナサマもゼヒ足をお運びくださいネ、
場所もハラジクですし、便利且つ文化的な刺激を受けられるコト、マチガイなしです。
ワタシも久しぶりにワカモノ文化を吸収し、またトシガイもなく、って言われる影響を受けて来たいナと思ってます。

どうやら現在も1000枚に向けて鋭意制作中であるらしい、一條さんのブログ『うねる』も要チェックですヨ!
【ザ・本のお話。】

★さて本日はコレからバカスカ読んでかなきゃなんないにも関わらず、大分時間が経っちゃって、焦るっていうか呆れるっていうか。
今年最大の課題、セーショーさんの読破のおハナシでございます。
新約セーショーさんを読んでから、約1ヵ月ですか。
よっしゃこのイキオイで突入、とか意気込んでいたのもツカの間、チビチビ5頁ずつ読んでらたそりゃあこんな月日が経ちますわネ。

この後におんなしような本が14冊控えてるんで、取りあえず今年中の読破は、断念すべきカナと思っとります。
だってやっぱシリアル・キラーの本もウィルソン先生の本も読まなきゃなんないし、ナニよりアナタ今年の抱負であったトコロの、ロシア文学に一切テを付けておりませんヨ。
ムリっしょカスっしょヘボアタマっしょ、ワタシがネ。

えっ、そんな本を読むヒマがあるなら聖書読めって?
そりゃあおっしゃるコトはごモットモなんですけどネ、そうもカンタンにいかないのが世のツネってヤツでございやしてネお代官様。
アッシどもも食うモン食わないと、カスミを食べて生きてるワケじゃございませんでして・・イヤイヤこりゃマタ失敬、催促したつもりはございませんでしたけどねえ。

まあこんなやり取りを部屋で想像しながら今夜も読書しとります。
でもサスガにそろそろ、ロシア文学に取りかからないとヤバい。
本年も年末恒例、今年の宿題総決算、“ザ・自業自得!ひとりきりの強制合宿・イン・喫茶店”を行おうかなあ。
夏休みの宿題に号泣したあの頃を思い出し、自分の原点を探るとともにコレからの未来を占う、正に年末に相応しいイベントですヨ。

『 旧約聖書 Ⅰ  創世記 』

わたしが読んだのは、岩波書店からのハード・カバーの本。
1997年の初版、全15冊の1冊目に当たります。
シリーズ全体としては“旧約聖書翻訳委員会”名義ですが、この『Ⅰ』は代表として、東大卒で現在は立教大学文学部教授って肩書きの月本昭男さんが記されています。

ホントは岩波の訳にはイロイロ意見も出てるみたいだし共同訳が読みたかったんだけど、ちょうど見つからなかったのでコレに決定。
ドチラかと言うと原語や原義にコダワって、原文通りに訳すコトを目指した、文学作品としての翻訳ってスタンスみたいです。
だから宗教色などを感じない翻訳で、物語として旧約聖書を読みたいって方には、ピッタリのシリーズだと思います。

★新約聖書もそうですが旧約聖書の内容というのも、あらゆる思想や文学の元ネタになってますから、生きていればドナタでもチョロチョロと出会っているハズです。
しかしかと言って、その原典を直接当たるコトがあるかってとハナシは別で、実際にちゃんと読んでる方はかなり少ないのが事実。

かく言う自分もコレまで触ろうともせず、新約と旧約とドイツ中世文学をゴッチャにしながら、知ったような気になっておりました。
お恥ずかしながら恐らくファミコンのRPG、ヒロイック・ファンタジーやライト・ファンタジーのモチーフを聞きかじって、ナンとなくの知識にしてたんだと思います。
ぶっちゃけワタシと同じような方、沢山いるんじゃないでショか。

今回はいー加減ケッコウなお年にもなったコトだし、キッカケもあって読破を目指しておりますが、ソレにしても目からウロコの経験が出来ました。
もうコレもアレもソレもドレもみんな、旧約聖書からなのネ。
まんまの引用や、影響の元にある作品が、多いコト多いコト。

コレまでたっくさんの文学や絵画や映画やゲームなど摂取してきたけれど、そのドレもちゃんと意図をわかってなかったんだなあと、恐縮萎縮のキワミです。
特に西洋のゲイジュツ作品に於ける象徴的なモチーフなんかは、取りあえず知っとかないと、ナンのイミもないコトがわかりました。

本書に関してはそういう知的な驚きもありましたが、ソレ以上にデカくてオモシロかったのは、その内容のメチャクチャさ。
むか~し教会に通ってたっつうトモダチが、“旧約はオトナ向けだし、まずは新約から読まないとダメだヨ”って言ってたイミが、ようやくわかりましたヨ。

旧約には良く言えば人間クサい、悪く言えばアホでコッケイなひとが、いっぱい出て来るんですネ。
ハダカで踊ったり自分のムスメとアレやコレやあったり裏切ったり惨殺したり地面にタネ蒔いてみたりと、人間マル出しですヨ。
古事記との共通点も感じる、読んでて興味深い作品なんです。

いやしくも文学を志す人間なら、こりゃ読まないとソン。
基礎知識としてってのもありますが、こおんなにオモシロくってドンドン展開する作品ってのは、他にはありません。
ゼッタイ、ゼッタイにオススメなんでこの記事を読んだら、ついでにマジで読んでみてください。


★本書は読みドコロがマンサイって言うか、読みドコロばっかり、コレはホンキで保証いたします。
今回はこの記事を読んでいただいたミナサマが実際に読んでみたくなるように、その中でもワタシが個人的に、あくまでも個人的にステキだナって思ったトコロをご紹介しときますネ。

ソレは旧約聖書に描かれている数あるエピソードの中でも、とっても有名且つ記憶に残りやすい、この逸話。
『創世記』19章に記された、『ソドムの滅亡とロト』からです。
ココに書かれるマチの名前は、現代語にも通じるコトバとなっているので、皆さんご存知かと思います。

旧約聖書のカミサマは、アクトクを行うソドムのマチを滅亡させんと、自らの使いを2人マチに送ります。
ロトってひとの元に宿泊した使いの者を巡って、やり取りされる会話が、文学的にすこぶるフルってるんですナ。

〈ソドムの若者~老人〉“今晩、お前のところにやって来た男たちはどこだ。彼らを前に出せ。彼らを知りたいものだ。”

〈ロト〉“兄弟たち、どうか、ひどいことをしないでほしい。ご覧のように、私には男を知らない二人の娘がいます。彼女たちをあなたがたに差し出しましょう。あなたがたの好きなように彼女たちを扱ったらよい。だが、この方々だけにはいっさい手出しをしないでほしい。”

※「知る」は、ここでは、性的行為(同性愛)を意味する。英 sodomy「男色」はこれに由来。

ええ、ええモチロン、解釈についてはご自分で旧約聖書を読んでキチンとお確かめください。
あくまでも、正確な解釈を知った上での理解が大切です。
あの聖書の中で、モノ凄い会話が交わされるモンだとビックリするのは、早計ってヤツでございますヨ。
ワタクシもモチロン、文章だけに飛びついたりはいたしません。

ソレにしてもこんな、ツッコミドコロばっかの会話が書かれているとは、さすがウン千年も読み継がれる書物ですねえ。
ワタシもこの章で景気を付けて、以後の長い道のりを歩んで行きたいと思っております。
コレがあと14冊・・ふう、ファイトでございますヨ~。


【展示のお話。】

★さて本日は現在行われております、ステキな展示のおハナシを。
先日コチラでもお知らせいたしました、酒井崇さんの個人展示『ボールペン画展 2011 in 古民家喫茶こぐま』。
東京スカイツリーのすぐそば、静かな住宅地に佇むカワイイ喫茶店で、絶賛開催中でございますヨ。

酒井 崇 『 ボールペン画展 2011 in 古民家喫茶 こぐま 』

日時:2011年9月8日(木)~10月3日(月)
   AM10時30分~PM6時30分

   (火・水定休日/初日12時~・最終日~17時)
場所:アート&カフェ こぐま
   東京都墨田区東向島1-23-14(TEL:03-3610-0675)
    ※喫茶店になりますので1オーダーをお願いいたします。
アクセス:●東武伊勢崎線「曳舟」駅/徒歩約8分
     ●「東向島」駅/徒歩約15分
     ●京成「曳舟」駅/徒歩約15分


ハテサテ行って参りましたヨ、ハナの東京は下町、東向島。
ドデカく雄々しいシンボルが屹立し灼熱のアツさで観る者を屈服させる、ヒワイなイヤ、ニギワイのスポットでございます。
ついこないだまで無かった建造物が、カラッポだったハズの空を埋め尽くしているってのは、何だか奇妙な風景ですナ。

曳舟駅からチンタラ歩くと、お目当ての喫茶店「こぐま」では、ボールペン画家の酒井さんの個人展示が行われています。
久しぶりに引き戸のキシむ音を聞きながら、店内にスベり込むと、ソコはまるで別世界。
古い扇風機が回る音と、小さくかかるボサノヴァの調べしか、耳に入りません。

レトロな店内装飾と木のぬくもり、そして酒井さんのボールペン画は本当に、見事なまでにマッチしています。
消え入りそうで、でも確かにソコに存在する確かさを持った絵画の数々が、ワタシを迎えてくれました。
お店と一緒にイキをしてるかのような、密かな暖かみを感じます。

住宅街にあるにも関わらず、お店には若いオシャレなお客さんが、続々と入って来ています。
みなそれぞれコーヒーを飲んだりお喋りをしたり、店内の風景に見入ったりと、とっても楽しそうです。
周りにいるオシャレさんたちに混じり、ワタシもジックリ、スバラしい絵画作品を見つめて参りました。


★・・キレイなモノを観る瞬間って、イイなあ。
美しい絵画世界に引き込まれ、ワレを忘れてウットリ夢見ゴコチ。
ヒトミはウッカリ、ロンドン・パリです。
脳内トリップにお出掛けしちゃったアシュラは、今しばらくは開店休業、空想の世界に遊びました。

今回の展示には新作や、まだ東京ではお目見えしてない作品が、たくさん飾られていました。
小さなタナゴコロの作品から大きな作品まで、大きさも様々。
そのドレもが美しく、目を見張るような細かな線で、繊細に描かれています。

その中の1点、鮮やかなピンク色の額縁に収められた作品に、ワタシは思わずミを乗り出しました。
その絵画に描かれた人物からは、閃光が放たれております。
コ、コレは・・まさか・・イヤ、やっぱり・・!!!
ソコにはワタクシが世界で一番愛する、世界で一番のダテ男、世界を光で満たす唯一神がおられたのです!

・・イヤ、厳密に言うとちょっと問題がないコトもないんですが、まあソレはその手腕に免じて、許して差し上げましょう。
ナンか『X-MEN』に出て来そうな気がする、アイキョウたっぷりの、チャーム・ポイントがくっ付いてますネ。
キライではありません、ムシロ好物です。

このブログをご覧になっていただいている方にも、ゼヒご自身の目で実際に、その魅力をお確かめになっていただきたいと思います。
因みにこの作品以外は、ホントにマジメな美しい、行き届いた作品ばかりでございます。
可愛らしいブック・カバーやエコバッグなど、オリジナル・グッズもたくさん展開されていて、その場で購入するコトもできます。

主軸の絵画作品を差し置いて恐縮ですが、個人的には大明神のファンの方々に、ゼがヒでも観ていただきたいナ。
期間はまだあるので、ワタシも再度足を運び、そのご威光にスガって来たいと思います。
この作品をホホを染めながら、チラチラと見やっている女子がいたら、アシュラちゃんだと思ってくださいネ。


悪趣味ズム
       ↑酒井崇 作:『すゲーリー』
【音楽のお話。】

★さて本日は、先日に引き続きロック・クラシックのおハナシを。
ロックに目覚めたのはプログレから、しかもジャーマンからっていう、ケモノにも劣る非道な道を辿って来たワタクシ。
当然、ロックのイロハも知りゃしません。
ビートルズとストーンズは、チビっとだけは知ってます。

でもパープルサバスのツェッペリン、誰がナニしてナンとやら、ドレがドレやら見分けもつきません。
コレらをアツく語るオジサマたちにも“・・ああナンか有名なひとたちですヨネ。”という、もうどっしょもないおコタエしか返せなくって、タイヘン恐縮いたします。
だって曲もメンバーも、ナニひとつ知らないんですモン。

しっかしちょっぴり誘惑に負けつつも、テクノもソウルもおいといて、ロックを掘ってやろうじゃないかと一念発起した今年。
やっぱしこりゃあメンドウと言えども、避けては通れません。
せっかくだからロックの大御所も拾ってやろうと思ったワケです。
取り合えずはワタシの超神水こと、ゲイリー・シェローンさんが影響を受けたアーティストから、イってみたいと思いますですヨ。

レッド・ツェッペリン『 レッド・ツェッペリン Ⅱ 』
( LED ZEPPELIN “ LED ZEPPELIN Ⅱ ” )

わたしが聴いたのは、国内盤(規格番号AMCY-4006)。
廉価盤シリーズ『スーパースター デジタル・リマスター・シリーズ』の中の、1枚です。
原盤は1969年のリリースで、タイトルのマンマ、ツェッペリンのアルバムの2枚目に当たります。

レッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)は、イギリスのロック・バンドで・・とか言うのもバカバカしいくらい有名なんで、お知りになりたい方は勝手に調べちゃってください。
ちなみに泣くコも黙るVIPメンバーは、以下の面々。

ロバート・プラント(Vo.)
ジミー・ペイジ(G.)
ジョン・ポール・ジョーンズ(B.)
・・あっツェッペリンの方だったんですか!
ジョン・ボーナム(Dr.)


★あ~えっとカッコイイよネ、レッド・ツェッペリンさんですか。
少女マンガみたいなモノ凄い色男が2人もいるグループですヨネ。
確かチョロっと、YouTubeで観たコトがあります。
え~~っとえ~~っと、ソレからナンでしたっけ。
“あなたと飲みたいレモンティー♪”?、エ、ソレは違う?

というように、この方たちにナンの思い入れもないワタクシ。
本作に収録されている曲も、聴いたコトあるような無いような。
正直コレまでも一度も聴きたいと思ったコトがありませんでした。
でもねえどうも基本中の基本みたいだし、ゲイリーちゃんイチオシともなれば、聴かないワケいかないし。

・・・・・。
いちおう上記の通り、聴く義務は負ったものの、やっぱねえ。
イヤイヤこうハギレが悪いのもこのブログらしからぬ態度だヨネ。
ゴメンネ!コレを好きなひとは好きなひとで、コレからも頑張って欲しいとココロから願っておりますが、ワタシにはムリでした!
ゼンゼンまったくウンともスンとも、ピクリとも反応できません!

こんなコト言うのもコクっつうハナシかも知んないけど、コレはちょっと時代を永久的に超えるのはムリだったんじゃないかなあ。
やっぱ一聴して、古い・・そして何度聴いても、古い・・。
黒い・・太い・・アツい・・イヤ下ネタじゃあないですヨ。
どーにもこーにも濃くてクドくて野性味溢れすぎてて、飲み下せない自分がいます・・イヤだから下ネタじゃあないんですってば。

ビジュアルの良さで、世界の8割ガタの問題が決着が付くと信じているワタクシですが、コレはちょっとフォローしきれないかなあ。
全世界にいらっしゃる、ファンの方々には申し訳ありません。
どうやらワタシは、その栄光をキチンと受け止めきれない、あくまでも少数派に属する人間らしいです。

というワケで今回は、コレ以上は言える意見がございません。
コレ以上言うと、カミナリに打たれないように急いで桑畑に行かなきゃなんないんで、カンベンしてやってください。
重々こんな自分にガッカリですから余り責めないでやって下さい。
差し当たっては穴掘って、叫んでみたいと思います。
“王様の耳はロ・・”こゆコトばっか言ってるからダメなのヨネ。

あ~~~えっと、イマドキのワカモノが聴いても、コレってイイと思えるんですかねえ。
ギターのリフがスゲエってのは、わかったんだけどもさあ。
ええええとどうなのかなあ、やっぱいつものよに、ワタシが間違ってんスかねえ。



【法科学な本のお話。】

★通常シリアル・キラーに関するヒップだったりクールだったりする情報をお届けしている、コチラの悪趣味ブログ『悪趣味ズム』。
今回は視点をグルリと変えて法科学についての本のおハナシです。
殺人事件を解決に導く思いもよらない手掛かり、そして解明方法。
昨今法科学をテーマに、ドラマチックな展開を映像化した作品も増えましたので、興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

法科学っつーか法医学っつーか、そのアタリでワタシが思い出すのは『ツイン・ピークス』で、被害者のツメを剥がすとアルファベットが書かれた紙片が出て来るシーン。
ミシミシッ、ミシミシミシッ・・・・・パキッてアレ。
自分のツメを見ては、ムリに剥がしたりしたら、いったいどんなコトになっちゃうんだろうと考えてしまいます。

イタいんだろうなあ苦しいんだろうなあ、ああヤだようとアブラ汗を流すも、考えるコトをやめらんない。
ツメをクククと引っ張っては、ダメダメこんなんやったらシャレになんないとアブラ汗、間を開けてマタ挑んでみたりする。
こういうのってよくありますヨネ、エ、ねえヨって。
そですか、あんまりない無いあるあるネタでしたか、スンマセン。

ヒュー・ミラー 『 16の殺人ファイル 』
( Hugh Miller “ PROCLAIMED IN BLOOD — True Crimes Solved By Forensic Scientists ” )

わたしが読んだのは新潮社からの文庫版で、1996年の初版。
原書はイギリスから、1995年に出版されています。
まずハード・カバーやソフト・カバーを出して、数年後に文庫化するっていうお定まりのパターンではなく、直接の邦訳/文庫化。
コレは売れると見込んだ新潮社さんの英断が、版権の即決買い取り、リーズナブルな価格帯での発売へとつながったみたいですネ。

作者のヒュー・ミラーさんはノンフィクション/犯罪小説作家で、“法医学の造詣が深く、TVシリーズの制作スタッフにも名を連ね”ているそうですが、学者を兼ねての作家ではないみたい。
その代わりに本書には、法医学を専攻していた横浜市立大学名誉教授/横浜市総合保健医療センター長である西丸與一さんによる、解説が付記されています。


★本書は16件の殺人事件を取材し、その殺害方法や犯人解明へ寄与した法科学を中心テーマに据えた、ノンフィクション作品です。
こういう本には珍しく、イギリス人作家のテによるモノなので、アメリカとヨーロッパの事件が半々に取り上げられています。
ただし法科学についての解説がメインというコトもあり、人物名や地名が一部書き換えられている、との注釈がありました。

16の事件は、ほとんどが連続でも大量でもない単純な事件ですし、人名や名称が省かれている。
また犯人像も、特別に焦点を当てて描写しているワケでもない。
こうなると、本書を読んで興味を持ったからといって、コレらを後追いで調べたりしるのは残念ながらムツカしい。

結果、具体的な資料としてはお使いいただけないと判断し、今回は事件名や犯人の氏名などはコチラでご紹介いたしません。
新たな猟奇事件や猟奇的人物を知りたくて知りたくて毎日ナニもテにつかないヨいったいどしたらイイんだヨかくなる上は自分で、ってお考えの皆さんは、今すぐランニングでも始めてみてください。
その他の楽しみにしてくださってた方には、深々陳謝いたします。

本書に収録されてる作品は全て20~30頁の間に収まっています。
しかもカンタン且つ明瞭、スピード感と流れのある文章。
スリリングな展開があり、更にアッとオドロく結末への導き方もウマく、構成がしっかりと寝られている印象です。
サスガは映像作品の原案に関わったりしてる、ベストセラー作家だなあと、感心しきりです。

ノンフィクションを読むならこういうの、ってあらゆる方にオススメ出来る、お手本みたいな書籍でした。
タダまあイッコだけ言わせてもらえば、万人受けするってコトは、マニアや通人には受けないという側面もありましてネ。
まったくないコトもないんですが、ゾクゾクするような猟奇は期待できませんので、マニアにはモノ足りない本かも知れません。

その代わり、その代わりですヨ、巻頭に掲載されてる事件関連写真/図版はケッコウなクオリティでした。
ナニしろカバー裏のアラスジ文にも、ちゃあんと“写真多数収録”って、書いてあるくらいですし。
喫茶店でコレを読んでいるワタシの手元を覗いた友人が“・・アンタ、なんつう本読んでんの・・”って絶句したくらいですからネ。

新潮社さんはおカタい出版社のワリに、マニアの気持ちをわかってくださってるんだなあとホッコリ、ニッコリしました。
写真ソノモノもそうですが、そんな出版社さんの優しい配慮も含めると、ちょっとしたボーナスとなり得るコトは保証いたします。
文庫だからモノクロなのがオシいけど、カラーだとソレを持ってる自分に罪悪感を感じたりもするし、やっぱちょうど良いのかもネ。

この本はいろんな写真が見てみたいナって夜な夜な、特定のキーワードを打ち込んで検索したりしている方に、ゼヒ実際にテに取って読んでいただきたい書籍です。
また法科学ってナンぞやという初心者にも、ちょうど良い入門書で、具体的な知識ともなりますヨ。
ワタシも、とっても勉強になったナって思います。

ナンの勉強だヨってそりゃアナタ社会問題に真正面から見据えてですネ、コレからの日本の展望を計る上での重要な資料にですネ。
あっ、質問しといてアナタ様、背中を向けないでください。
オロカな人間の言い分も、聞くだけ聞いてやってくださあい。
【ギターな雑誌のお話。】

★さて本日は、先日に引き続いて雑誌のご紹介という、ナンとも貧弱な記事でスンマセン。
個人としてもこーゆーどっしょもないコトは書きたくないんですが、じゃあコレから先にこんなコトを書く機会に恵まれるかと言うと、ハナシは別でございますから。
せっかくだから、祝い事ついでに書いとこうってコンタンです。

この先また彼らの記事が、日本の雑誌に於いて見られるのは、いったいいつになるのでしょうか。
ソレだけが心配なんで、ミナサマもゼヒ購入及び、クチコミの伝播にご協力ください。
ワタクシ的にはゲイリーが載るんだったら『ウォモ』でも『ターザン』でもナンでもイイんですけど、ご本人はいかかでしょうかネ。

『 ヤング・ギター 2011年 9月号 』

コレはシンコーミュージック・エンタテイメントから発行/発売されてる、いわゆるAB判と呼ばれるヒジョウに中途ハンパな判型の、無線綴じ形態の月刊誌。
毎月10日発売、9月号は8月10日に発売された号です。
表紙を飾るのは、ディル・アン・グレイ(DIR EN GREY)さん。

この雑誌はそのナが示す通りギター雑誌、ギタリストの為の雑誌。
中を開くとギターのテクニックに関する記事やら、楽譜やら。
ギタリスト以外にはマルでピンと来ない専門的な記事ばっかです。
ワタクシはギターを弾けませんので、モチロンまったく理解はできず、タダタダ眺めるだけ。

表紙のディル・アン・グレイさんも、特集を組まれているチルドレン・オブ・ボドムのアレキシ・ライホさんもトンと存じ上げないので、お写真を眺めるだけに終始しました。
このアレキシさんという方は、美少年風の美青年といったオモムキで、ナカナカ眺めガイがありますネ。
あまり見かけないおカオ立ち、東欧とかの方でしょうか。

興味を持って読めたのは、スティーヴ・ハウが10年ぶりにイエスとしてニュー・アルバムをリリースって、インタビュー記事ですか。
この方はワタシも大好きなトゥモロー、イエスやエイジアにいたギタリストですヨ。
パッと見たときはそのひとだとわからなくって、オイオイ、カンオケしょって歩ってそうなじいちゃんだなあって思いました。

若かりし頃の、マコトにアイキョウのある容貌はドコへやら、ミケンなシワ寄せたリッパなじじいヅラになってらっしゃいました。
じーさんになると性差がなくなるから、みんなおんなしような、おカオになっちゃうのネ。
イイ感じでエイレイの仲間入りが果たせそうな、味と含蓄のあるオジイチャマ、取りあえず拝んでおきました。


★もうこんなお買いモノしてて良いのか知らんって自分でも疑問になってしまいますが、トニカクまったく読める記事のない雑誌を定価購入したのも、みいんなみんなこの方たちのセイ。
そう、ゲイリー・シェローン率いるハートスマイル(HURTSMILE)のフロントマンお二方のインタビューが掲載されているからです。

なっかなか売ってやがらなくって、新刊書店を5軒もまわってやっとこテに入れてもお目当ては2頁、たった2頁なんですけどネ。
イヤイヤイヤ載せていただけるだけでも光栄至極、ワガママ言っちゃあバチが当たる、そうわかっていてもサ。
もそっと載せてくれいヨできればカラー、せめて多色刷りの頁で。

マママ、でもホントにファンとしては載せてくれて嬉しいです。
この音楽雑誌氷河期に出版が続行してるコト自体もありがたい。
先に記したようにコレから先、ハートスマイルが日本の雑誌に載るのは、いったいいつのコトになるのか検討もつきませんからネ。
今回のツアーに行かれた方や、以前からのファンの方は、ゼヒこの機会を逃さない方がイイですヨ。

ギリギリまだ今月号が出てないので、書店に売ってると思います。
ファンは今スグ買いに急げ!
そしてワタシのように何軒もまわれ!
そして外気のクソアツさと書店のクソ寒さを交互に浴びたアゲク、体調を崩すがよいサ、クチンズルズル~ってネ。


トコロでこの雑誌ってご親切にも、DVDが付属してるんですねえ。
中はモチロン、ギターの弾き方教室みたいなのカナ。
ギター弾かズは多分、一生開封するコトはないと思いますが、最近の雑誌は豪華だナって感心いたしました。
この中にゲイリーとマークさんが入ってたらイイナって思ったけど、ソレは高望みってヤツですか、やっぱムリですかそうですか。


【セレモニーのお話。】

★さて本日は昨日行って参りました、セレモニーのおハナシを。
タダ今話題沸騰ケンケンゴウゴウ、あの大人気“ご当地ゆるキャラ”に、お会いして来ましたヨ。

カツオ人間「まるごと高知」PR大使退任式

ミナサマは、高知県が坂本龍馬の次に誇る“ご当地ゆるキャラ”、「カツオ人間」をご存知でしょうか。
アタマがカツオ、しかも切り身。
カラダは人間、ナゼかシメナワのフンドシ。

このインパクトのある造形、ナンとも言えない可愛らしさが受けて、全国で人気を博しております。
ワタクシもつい先日、このコをテレビのニュースで知りまして、瞬間的にヒトメボレしてしまいました。
寝ても覚めてもカツオ人間ちゃんのコトを思い、ソレに費やす時間は、現在ゲイリー・シェローンとタメを張っております。

今回訪れた場所は「まるごと高知」という、東京は中央区にございます、高知県のアンテナ・ショップ。
高知県の特産品やグッズがトコロ狭しと並べられている、出身者にとっても龍馬ファンにとっても、ありがたいお店です。
店脇に龍馬の銅像が立ち、入口には「はりまや橋」を模した手すりが据え付けられていて、イカニモ高知の装飾も施されています。

カツオ人間ちゃんは今年の8月イッパイ、ココの“PR大使”に任命され、マスコミ露出や1日店長など八面六臂の大活躍。
そして8月31日をもって任期満了、退任のハコビとなりました。
カツオ人間に会いたしと思へども、高知はあまりに遠し、せめては東京にいる間に退任式だけでも出でてみん。
最後のチャンスに、かけてみようと思ったワケでございます。


★退任式っつってもソコはソレ、フツウのお店なワケですから、軒先でチョコっとソレらしく行われる手作りクオリティ。
式じたいもわずか15分程度という、ササヤカな規模のモノ。
でもお目当てのカツオ人間ちゃんに会えるとなれば、ワガママは言ってられません。
ドキドキしながら、ケンメイにクビを伸ばしてガン見しました。

始まる前から既に30人くらいはファンが待っていたんですが、ご本人の登場後その数はニワカに増え、お店の周りには人・人・人。
姿を現したと同時に“カワイイ~!!!”の声、後ろ姿の切り身部分が見えるたんびに“オオ~!!!”の声、みんなもう夢中です。

ワタシもその中に混じって、ハートスマイル(HURTSMILE)のライヴでも見せなかったアクティビティを発揮して、写真撮りまくり。
ケッキョク失敗した分を含めて、100枚近く撮ってしまいました。
でもホンっトにすっごくすっごく、カワイイんですヨ。
クチ半開きで無表情で、完全に死んだサカナのメをしてるんですけどネ。

おクチのフニっとしたトコロとか、異様に短い手足とか、シメナワのフンドシとかもうタマんない。
今回行って初めて気が付いたんですけど、背中にシッポだかオヒレだかが、チョコンと付いてるんですネ。
握手してもらったときに感じた、フカフカの手触りも印象的。
時々アタマがガクンって傾いちゃうのも、シビレます。

ワザワザ会いに行ってホントに良かったとココロから思いました。
また会いたいなあ、でも高知はハンパなく遠いからなあ。
またハートスマイルが、高知でライヴすればいーのにとか思っちゃったりしてネ。

★この「まるごと高知」は東京の中央区、銀座にあります。
最寄り駅はメトロの有楽町線「銀座1丁目」で3番出口の真ん前。
JRの「有楽町」駅からも、通りを渡ってスグです。
残念ながらカツオ人間ちゃんは、戻りガツオと一緒に高知に帰っちゃいましたが、関連グッズは販売しています。

男性用のボクサーパンツが色もキレイで、かなりカワイイ。
女性用はないみたい、あれば買いたいのに。
でもスカートめくってイザ、オンナのコがこのパンツ履いてたら、オトコのコはさすがにナえちゃいますかネ。
シメナワフンドシ風のTバックでもいいので作っていただきたい。
高知県さん、お願いしますヨ。

ミナサマもゼヒ一度、「まるごと高知」を訪れてみてください。
高知県の特産品がたくさんで、アイスクリンも売ってます。
ワタシのオススメは馬路村の「ポン酢しょうゆ ゆずの村」、何にかけてもウマくなる、最高最強のポン酢しょうゆです。
あと「スーパーごっくん」って珍妙な名前の飲みモノも、ほんのりゆずのカオリがして、とってもオイシイですヨ。


悪趣味ズム
      ↑チマタでウワサのカツオ人間ちゃん。