玄関 
 
 
 
玄関ポーチは洋風の要素が取り入れられた造りになっています。ポーチ右側にはタイル張りの仕切り塀があり、
2本の飾り柱が庇を支えています。ドアの周りは全面硝子張りになっていて、夜に室内の灯りを点けると硝子を
覆っている六角形模様の飾り格子が影絵のように浮かび上がります。車でドライブをしている時などは当時の建
物を探すのも楽しみの一つなのですが、よく玄関だけ現代風のデザインに改装されている家を見かけます。玄関
は家の顔ですし一番目につく場所なので改装したくなる気持ちも解りますが、私の感覚だとつい、勿体ないと思
ってしまいます。この時代の建物は現代にもまだ多く残っていますが、良さを理解しながら住んでいる人は意外
と少ないのかも知れません。                                     
 
 

玄関内側は、計算し尽くされたデザインとは言い切れない和洋折衷になっていて、この時代特有の野
暮ったさが際立っています。私にとってこの野暮ったさこそが昭和中期の最大の魅力です。この頃、
世の中は昭和30年代から始まった高度経済成長により、国民の暮らしも以前より豊かになりデザイ
ンを楽しむ余裕が持てるようになってきました。そして、建築はもとよりファッションや自動車など
様々な方面で海外のデザインが急速に取り込まれていったわけですが、それと同時に日本人の未だあ
か抜け切れていないセンスが浮き彫りになった時代でもあったのではないでしょうか。そして、その
あか抜け切れていない部分こそが当時を生きた人たちの気持ちそのものだと思うのです。当時私はま
だ子供でしたが、このような野暮ったいデザインを見るとあの頃の記憶が蘇り、とても愛おしく感じ
ます。床は小石が敷き詰められ和風色が強くなっています。下駄箱は備え付けです。       
 
 
 
薔薇の造花は当時物で、近所の古びた薬局屋にディスプレイされていたもの
を譲ってもらいました。定番のポーズ人形が流行した時期は昭和30年代末
から40年代後半にかけてなので、高度経済成長期と時期が重なります。昭
和レトロが好きな人の中にはポーズ人形が好きな人も多いと思いますが、ポ
ーズ人形の魅力は単に可愛いというだけでなく、当時の雰囲気が他のものに
比べ伝わりやすいところにあるのだと思います。            
 
 
 
廊下がジグザグになっていて、玄関からは室内が見えにくい設計になっています。黒電話も定番。黒
電話はベルの音が大きくて苦手な人も多いようですが、分解してベルに直接セロテープを貼ると音が
小さくなります。電話台の横にあるスリッパも、もちろん当時物です。             
 
 
 
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